お盆の時期が近づいて来ました。
ご親族や、親しいご友人の初盆・新盆を迎える方もいらっしゃるかと思います。
先日、葬儀関係の知人より、最近の20代・30代の方は、
特に法事関係のマナーをよく知らない方がかなり多いと言っていました。
それを聞いて、私も、ドキッ。。。
私も30代も半ばですが、大人になってからは、まだ身近での不幸を経験していません。
とてもありがたいことですが、当然マナーなんかもよく知らず、この歳に・・・
恥ずかしながら、「初盆・新盆」というものがあることも、
この時初めて知った次第。。。
知人は、そんな無知な私に、マナーについて語ってくれました。
今回は、女性の服装についてをご紹介。
初盆の場合、喪服が良い場合と、喪服でない方がいい場合があるようです。
初盆の服装に喪服がふさわしい場合
初盆とは、49日を終えた後に初めて迎えるお盆のこと。
葬儀や49日ほど、かしこまった行事ではなく、
マナーについても地域やそのご家庭によって異なります。
しかし、葬儀場やお寺に集って法要を行う場合は、
一般的には喪服がふさわしいとされていますが、
一度施主の方や、会場、お寺さんに問い合わせてみるとベストです。
喪服で伺う場合は、葬儀の時は準喪服で参加したはずですので、
その時と同じ準喪服または同等の服装で参加するようにしましょう。
色や素材:
黒の光沢のない無地
暑い時期なので、見た目に涼しさのある素材だと尚良い。
形:
七分袖か長袖で、体型を強調しないワンピース、アンサンブル
足元:
黒の光沢のないシンプルなパンプス。
つま先・かかとがあるもの。
ストッキングを着用すること。
アクセサリー:
白かグレーの真珠で、華美にならないように。
ネックレスは二連以上は、不幸の重なりを連想させるので、絶対NGです。
おしゃれをアピールする場ではないので、
自信がなければ、アクセサリーなしで行きましょう。
初盆の服装に平服がふさわしい場合
初盆がご遺族の自宅などで行われる場合や、
お墓参りだけさせていただく場合、
あまり「喪」を強調しすぎない平服が良いそうです。
また、葬儀場やお寺での法要でも、平服でと言われることも。
その場合は、全身真っ黒にならない程度に、失礼のない服装を。
ただし、平服=普段着という意味ではありません。
普段着は人によって様々ですが、平服というのは、
礼装ほどかしこまらないが、それなりにきちんとした服装のことです。
色や素材:
黒でなくても良く、涼しげなグレーやネイビーをはじめとする、
地味目のものを選ぶ。
原色ではなく、落ち着いた色なら良いが、季節を考慮し、
涼しげな色をチョイスする。
形:
袖のあるワンピースやジャケット。
ノースリーブ、首元や背中が大きく開いているもの、短いボトムスはNG。
喪服ではないけれども、ご年配の方にもきちんとした印象を与えるものを。
足元:
上記の服にふさわしい、極力シンプルな靴で。
ご自宅に上がる場合、ストッキングや靴下を着用。
素足は絶対NG。非常に失礼です。
アクセサリー:
シンプルで目立たなければ、真珠でなくても大丈夫ですが、
この場合も、自信がなければアクセサリーなしが無難です。
※ご遺族との関係性や、先方のしきたりによっては、
喪服か、喪服に近い黒でまとめた平服が良い場合もあります。
まとめ
初盆は、ご遺族の中でも特に近い親族や、
親しい知人友人といったクローズドな行事です。
そのような場に招かれるということはとても特別なことです。
招いていただいた方へのお心遣いへの感謝の気持ちとしても、
服装はとても大切。
30代を過ぎてマナーを知らないのは恥ずかしいことですが、
案外その地域や家族のしきたりなどで、マナーは様々だったりします。
迷った場合は、どのような服装がふさわしいか、先方に聞いてみるのが一番。
ご遺族への気持ちを配慮してのことなので、失礼と思われることは稀です。
「初めてのことで、無知でお恥ずかしいのですが・・・」と、
正直に気持ちをお伝えすれば、快く応じてもらえると思います。
逆に確認もせずに、友人の立場で喪服で行ってしまい、
他の親族は平服だった、という場合の方が、大変失礼にあたります。
参列するすべての人が気持ちよく初盆を迎えられるよう、
準備は万全にしていきましょう。